ロープレスキューの講習会に参加しました。
RESCUE3から講師を招き、県内消防本部と合同で10月27日から29日の間大田市の三瓶山を使用し救助に対する専門的な技術を学びました。
最初に救助者に必要となる「救助者としての心構え」(レスキュー哲学)や装備に関しての知識面を机上講習で学び、 ロープレスキューの基礎となる結び方や倍力効果を利用した基本的なロープワークを実地で学びます。この技術や知識は、山岳や崖でのレスキュー活動だけでなく、 高層建築物、洞穴、密閉空間等においての様々なロープレスキュー分野に応用し活用することができます。
RESCUE3とは?
RESCUE3は、アメリカ合衆国に本部を置く、緊急救助活動に関わる民間団体の名称です。
1979年にJim Segerstrom、Mike Croslin、Barry Edwards の3人によって創立されました。この3人は、それぞれレスキュー分野に優れた能力と実績をもつメンバーで、彼らによって創設されたことにちなんでレスキュー「3」と名付けられました。この「3」のキーワードには、『川』と 『空』と『陸』の「3つの分野」におけるレスキュー活動という意味も合わせ持っています。
特に、川におけるスイフトウォーター(急流救助活動)さまざまあるレスキュー活動の中でも、もっとも危険性の高いレスキューと言われています。実際、これまでに多くの救助者の尊い生命が犠牲となりました。アメリカの消防関係の統計では、消火活動と比較して約4倍の 犠牲者を出していると言われています。
日本を例に取りますと、近年のアウトドアブームにより、多くの人々が川辺でレジャーを楽しむようになりました。その反面、 川辺での事故が増えつつあるのも事実です。このことは、国内ではまだ川の流れの特性や怖さ、急流そのものに関する知識が、人々の間に浸透 していないことからきています。
本拠地アメリカでは、ウォータースポーツ関係者に留まらず、日常的な水難事故や洪水被害における救助活動に公務で従事している消防・警察関係者の受講者が大半を占めており、実際の事故現場で多大な成果を上げています。