火災対応訓練を実施しました
令和元年12月12日(木)、13日(金)の両日にわたり、解体が予定されている建物を使用させていただき、各署所の消防隊員が火災対応訓練を実施しました。
火災想定は、建物の2階一室から出火し、約10名の方が逃げ遅れたというものですが、消防隊員には訓練開始と同時に想定を付与する、いわゆる「ブラインド方式」にて訓練を行いました。
消防隊員は、関係者から情報収集を行うと同時に、現場状況を評価して火災の全容を把握するとともに、指揮命令を確立し、スモークマシンの煙で視界の悪いなか、火災を制御しながら要救助者を救助しました。
また、消防隊の活動状況に応じてコントローラーが想定を付加し、爆燃現象によって負傷した消火活動中の消防隊員の救助も行いました。
訓練終了後は、専門的知識を有する指導者を中心とした振り返りを行い、活動において不足していた部分は補完し、危険活動については直ちに修正することができました。
近年、建物構造の変化に伴い、従来の火災戦術では対応が困難となる事案が発生していますが、この訓練を通じて、適切かつ効率的な消防活動を行うことが各隊員に徹底されました。
このように、当消防組合は様々な訓練を通じて、消防技術の維持向上を図っております。しかしながら、一番大切なことは、火災を起こさないことです。住民の皆様方には、火の取り扱いに十分ご注意いただきますようお願いします。