全国救急隊員シンポジウムで調査研究演題を発表しました
令和5年1月26、27日に広島市で開催された第31回全国救急隊員シンポジウムにおいて、当消防組合から調査研究を行った2つの演題を発表しました。
この全国救急隊員シンポジウムは、救急隊員のみならず、119通報を受信する通信指令員のほか、医療機関の医師や看護師なども参加して開催されるもので、救急業務の質や救命率の向上を図ることを目的に、日々の救急現場などで経験した内容などを調査研究して発表する場になります。
今回のシンポジウムは、特別講演や教育講演のほか、様々な視点から研究された約200の演題が発表されました。
当消防組合から発表した2演題については、以下のとおりです。
・「急病」と「一般負傷」での現場滞在時間について
発表者 川本消防署羽須美出張所 岩崎匡浩
当消防組合の救急活動データから、救急活動の中で多くを占める急病と一般負傷について、その現場活動平均時間の違いを抽出し、時間が延伸する原因を調査するとともに、速やかに医療機関へ搬送する方策や訓練方法を考察した。
・当消防組合における呼吸回数計測の傾向
発表者 警防課 救急高度化推進係 青木 透
当消防組合の救急活動データから、重症者や軽症者の呼吸回数の違いを抽出するとともに、署所別の呼吸回数計測率やその傾向を調査し、緊急度重症度評価や根拠に基づく病院選定を行うための呼吸回数計測について考察した。
このように当消防組合は救急業務の質向上を目的に、様々な取り組みを行っています。
住民の皆さま方には、救急車の適正な利用をはじめ、当消防組合の救急業務に対するご理解とご協力をいただきますようお願いします。